「ロブスタ種って、なんか安くてまずいやつでしょ?」
そう思っている人、ちょっと待ってください。それ、かなりもったいない誤解です。
ロブスタ種は産地や品質によって味わいが全然違います。カカオのような風味のものもあれば、クリーンで飲みやすいものまで、その個性はさまざまです。
この記事では、ロブスタ種の基本情報から、アラビカ種との違い、産地別の特徴、おすすめ商品まで丸ごと解説します。読み終わるころには「ちょっと試してみたい」と思っているはずです。
【まず】ロブスタ種とはどんなコーヒー豆か【別名カネフォラ種】

ロブスタ種とは、世界で流通しているコーヒー豆の2大品種のひとつです。
正式名称は「カネフォラ種」といいます。ロブスタという名前は、カネフォラ種の中で最も広く栽培されている変種の名前です。ただし現在では、カネフォラ種全体をまとめて「ロブスタ種」と呼ぶことがほとんどです。
ロブスタ種の原産地と歴史

ロブスタ種の原産地は、中央・西アフリカ広域、栽培開始はコンゴ民主共和国です。
19世紀後半にアフリカで発見され、その後アジアや中南米へと栽培が広がっていきました。
発見当初から注目されていた理由のひとつが、その「強さ」です。ロブスタという名前自体、英語の「Robust(頑強な)」に由来しています。病害虫への耐性が高く、栽培しやすいコーヒー豆として、過去から現在にかけて世界中で生産されてきました。
特にベトナムやインドネシアなどアジア圏での栽培が盛んで、日本にも大量に輸入されています。
世界のコーヒー生産量に占めるロブスタ種の割合

世界で流通しているコーヒー豆は、大きく分けてアラビカ種とロブスタ種の2種類です。
つまり、世界で飲まれているコーヒーの約3〜4杯に1杯はロブスタ種が使われている計算になります。
缶コーヒーやインスタントコーヒーなど、日常的に手にするコーヒー製品にも、ロブスタ種のコーヒー豆が広く使われています。意外と身近な存在なんです。
コーヒーの木としてのロブスタ種の特徴
ロブスタ種のコーヒーの木には、アラビカ種と比べていくつか大きな違いがあります。
栽培しやすい環境が広い
アラビカ種は標高1000m以上の高地での栽培が必要ですが、ロブスタ種は標高200〜800m程度の低地でも栽培できます。気温や湿度への適応力が高く、アフリカや東南アジアの幅広い地域で生産されています。
病害虫に強い
ロブスタ種はさび病などのコーヒーの木にとって深刻な病気に対して、高い耐性を持っています。これがアラビカ種の栽培が難しい地域でもロブスタ種が安定して生産できる理由のひとつです。
収穫量が多い
1本の木から収穫できるコーヒー豆の量がアラビカ種より多いのも特徴です。栽培コストが低く抑えられるため、過去には価格の安いコーヒー豆として流通することが多くありました。
ただし、後述しますが現在は世界的な価格高騰により、アラビカ種と変わらない価格帯で取引されるケースも増えています。
ロブスタ種の特徴【味わい・香り・カフェイン量】

ロブスタ種といえば「苦くてまずい」というイメージを持っている人も多いはずです。
でも実は、そのイメージはちょっと正確じゃありません。ロブスタ種の本当の味わいや特徴を知ると、見方がガラッと変わりますよ。
ロブスタ種の味わいはまずい?【穀物茶に近いフレーバーが本当の姿】
結論からいうと、ロブスタ種は「まずい」わけではありません。
ロブスタ種本来のフレーバーは、麦茶や玄米茶のような穀物茶に近い香りです。チョコレートやカカオのようなニュアンスを感じるものも多く、個性的な味わいが魅力です。
「まずい」と感じられてきた背景には、品質管理の問題があります。過去には低品質なロブスタ種が大量に流通していたこともあり、それが「ロブスタ=まずい」という固定観念につながってしまいました。
ただし現在は、品質の高いロブスタ種のコーヒー豆も増えてきています。産地や加工方法にこだわった生豆を選べば、十分においしいコーヒーが楽しめます。

実際にさまざまな産地のロブスタ種を飲み比べてみると、「これがロブスタ?」と驚くほどクリーンでおいしいものに出会えることがあります。固定観念を捨てて試してみる価値は十分にあります。
ロブスタ種のカフェイン含有量はアラビカ種の約2倍
ロブスタ種の大きな特徴のひとつが、カフェインの多さです。
| 品種 | カフェイン含有量(生豆100gあたり) |
|---|---|
| アラビカ種 | 約1.2〜1.5g |
| ロブスタ種 | 約2.0〜2.7g |
ロブスタ種のカフェイン含有量は、アラビカ種の約2倍です。
カフェインには苦味成分が含まれているため、カフェイン量が多いロブスタ種はどうしても苦味が強く感じられます。また、カフェインには害虫を寄せつけない効果もあるため、ロブスタ種が病害虫に強い理由のひとつでもあります。
「コーヒーでしっかり目を覚ましたい」という人には、ロブスタ種のコーヒーはぴったりの選択肢といえます。
関連記事: コーヒー500mlのカフェイン量を徹底解説【商品別比較と適正摂取量】
ロブスタ種が深煎りにされる理由【苦味の正体】
ロブスタ種のコーヒー豆は、深煎りで焙煎されることが多いです。
その理由は、ロブスタ種特有の穀物臭を抑えるためです。
ロブスタ種の生豆には、独特の穀物感があります。この香りが苦手な人も多いため、深煎りの焙煎によってコーヒーらしい苦味や香ばしさを前面に出す加工が一般的になっています。
つまり「ロブスタ種=苦い」というイメージは、深煎りの焙煎によって生まれたものでもあるんです。
逆にいえば、浅煎りや中煎りで丁寧に焙煎されたロブスタ種は、穀物茶のような独特のフレーバーをより感じられる、個性的な1杯に仕上がります。
ポリッシュ加工とは何か【生豆の見た目と品質への影響】
ロブスタ種の生豆の加工方法として「ポリッシュ(磨き)」というものがあります。
ポリッシュとは、鉄製のブラシなどで生豆の表面を磨く加工のことです。特にベトナム産のロブスタ種でよく行われています。
ポリッシュのメリット
- 生豆の見た目が美しくなる
- 付加価値が上がり、価格が高くなる
ポリッシュのデメリット
- 磨く際の摩擦熱で風味が若干落ちることがある
- 焙煎時に焦げやすくなる場合がある
生豆を購入する際は、ポリッシュ加工の有無もチェックしておくと、より自分好みのコーヒー豆を選べるようになります。
アラビカ種とロブスタ種の違い【見分け方も解説】

コーヒー豆を選ぶとき、「アラビカ種」と「ロブスタ種」という表記を見たことがある人も多いはずです。
この2つ、具体的に何が違うのでしょうか。味や価格、栽培環境まで、わかりやすく比較してみます。
味わい・香りの違い
まず、いちばん気になる味わいの違いから見ていきましょう。
アラビカ種はフルーティで複雑な風味が特徴で、スペシャルティコーヒーの世界ではアラビカ種が主流です。
一方ロブスタ種は、穀物茶のような独特の香りと力強い苦味が特徴です。エスプレッソのブレンドに加えることで、コクと深みをプラスする役割を果たします。
どちらが優れているということではなく、それぞれに異なる個性があると考えると選択の幅が広がります。

栽培環境・価格の違い
| 項目 | アラビカ種 | ロブスタ種 |
|---|---|---|
| 栽培高度 | 1000m以上の高地 | 200〜800mの低地 |
| 栽培難易度 | 高い | 低い |
| 病害虫への耐性 | 弱い | 強い |
| 主な生産地 | ブラジル・エチオピア・コロンビアなど | ベトナム・インドネシア・ウガンダなど |
| 価格 | 比較的高め | かつては安価だったが現在は高騰中 |
アラビカ種は栽培に手間がかかる分、価格は高めです。
ロブスタ種はかつて安価な豆の代名詞でしたが、現在は世界的な需要の高まりと気候変動の影響で価格が高騰しています。ブラジル産のアラビカ種と変わらないほどの価格で取引されるケースも増えてきました。
カフェイン含有量・栄養価の違い
| 項目 | アラビカ種 | ロブスタ種 |
|---|---|---|
| カフェイン含有量 | 約1.2〜1.5% | 約2.0〜2.7% |
| クロロゲン酸 | 比較的少ない | 多い |
| 脂質 | 多い | 少ない |
カフェイン含有量はロブスタ種がアラビカ種の約2倍です。
クロロゲン酸は抗酸化作用のある成分で、ロブスタ種のほうが多く含まれています。健康面での注目度も高まっており、ロブスタ種を積極的に選ぶ理由のひとつになっています。
缶コーヒーやコンビニコーヒーはアラビカ種とロブスタ種どちら?
缶コーヒーやインスタントコーヒーには、ロブスタ種が多く使われています。
理由は主に2つです。
①コストを抑えられる
かつてロブスタ種はアラビカ種より安価に調達できたため、大量生産が必要な缶コーヒーやインスタントコーヒーに広く使われてきました。
②苦味やコクが出やすい
ロブスタ種はカフェインが多く、苦味やコクが強いため、ミルクや砂糖を加えても風味が負けません。缶コーヒーのような加工食品との相性が良いんです。
コンビニコーヒーはチェーンによって異なりますが、アラビカ種100%を使用しているブランドも増えてきています。購入前にパッケージをチェックしてみると面白いですよ。
スタバのコーヒーはアラビカ種?ロブスタ種?
スターバックスは、全商品にアラビカ種100%のコーヒー豆を使用しています。
スターバックスは品質基準として、アラビカ種のみを使用することを公式に明言しています。風味の複雑さや香りの豊かさを重視するスペシャルティコーヒーの世界では、アラビカ種が標準的な選択です。
ただし、だからといってロブスタ種が劣るわけではありません。使用目的や用途によって、ロブスタ種ならではの強みが活きる場面はたくさんあります。
ロブスタ種の産地別特徴【国によって味が全然違う】

「ロブスタ種はどれも同じ味でしょ?」
そう思っている人は、ぜひこのセクションを読んでみてください。産地によって味わいがまったく違うのが、ロブスタ種の面白いところです。
実際にさまざまな産地のロブスタ種を飲み比べてみると、同じロブスタ種とは思えないほど個性が異なります。以下では産地別に、その特徴を詳しく解説していきます。
ベトナム産ロブスタ種【世界最大の生産地・カカオ感が魅力】
ベトナムは世界最大のロブスタ種生産国です。
世界全体のロブスタ種生産量のうち、ベトナムが占める割合は非常に大きく、日本に流通しているロブスタ種のコーヒー豆の多くもベトナム産です。
見た目の特徴
生豆はつるんとして白っぽく、丸みのある形をしています。ポリッシュ加工が施されたものは特に見た目が美しく整っています。
味わいの特徴
「砂糖を抜いた麦チョコ」や「カカオ感」と表現されるような風味があります。他の産地と比べるとフレーバーの層(レイヤー)が少なく単調な面もありますが、その分クリーンに感じられるのが特徴です。
ベトナムコーヒー特有の飲み方である「カフェスア・ダー(練乳入りアイスコーヒー)」との相性が抜群で、甘みと苦味のバランスが絶妙な1杯に仕上がります。

ベトナム産ロブスタ種はクセが少なめで飲みやすいため、ロブスタ種を初めて試す人にもおすすめです。まずはここから入ってみるのが良いと思います。
インドネシア産ロブスタ種WIB【強烈な穀物茶感とパンチが特徴】
インドネシア産ロブスタ種WIB(ウィブ)は、「世間がイメージするロブスタ」の代表格といえる存在です。
WIBとは?
WIBとは「West Java In Bond」の略で、インドネシアのジャワ島西部産のロブスタ種を指します。インドネシアはベトナムに次ぐロブスタ種の主要生産国のひとつです。
味わいの特徴
麦茶や玄米茶のような強い穀物茶感が特徴です。非常にパンチが強く、チョコレートのような風味と穀物感が共存しています。
ロブスタ種の中でも特に個性が強いため、好みが分かれる産地でもあります。一方で、エスプレッソブレンドのベースとして使うと、コクと深みが増して本格的な仕上がりになります。

インドネシア産WIBは「ロブスタらしさ」が最もよく出た豆だと感じています。初めて飲んだときは衝撃的な穀物感に驚きましたが、慣れてくるとクセになる独特の魅力があります。
ウガンダ産ロブスタ種【ロブスタ界の美人・単品でも戦える品質】
アフリカ産のロブスタ種の中で、特に注目したいのがウガンダ産です。
ウガンダはロブスタ種の原産地であるアフリカ大陸に位置しており、ロブスタ種の栽培に適した環境が整っています。
味わいの特徴
ロブスタ種の中でも「美人」と評されるほど、洗練された品質が特徴です。ロブスタ特有のクセが削ぎ落とされた、上質で飲みやすい麦茶のような味わいです。
他のロブスタ種と違い、ブレンドしなくても単品で十分においしく飲めるレベルの完成度を持っています。ロブスタ種に対してネガティブなイメージを持っている人にこそ、ぜひ試してほしい産地です。

ウガンダ産を初めて飲んだとき、「ロブスタってこんなにきれいな味がするの?」と驚きました。ロブスタ種のイメージを覆してくれる1杯です。
インド産ロブスタ種【ロットによって劇的に変わる個性派】
インド産ロブスタ種は、ロットによって評価が劇的に変わる、非常に興味深いコーヒー豆です。
味わいの特徴
同じインド産でも、生産年度や保存状態によって味わいが大きく異なります。
- 2021年産のロット: 玄米のような穀物香と非常に強いクセがあり、エスプレッソブレンドにパンチのあるアクセントを加えるのに向いている
- 2023年産のロット: それまでの印象を覆すほど驚くほどクリアで香ばしい味わいで、ウガンダ産よりもスッキリしているとさえ評価されるレベル
同じ産地でもここまで違いが出るのは、インド産ロブスタ種ならではの面白さです。購入前にロットの情報をチェックしておくと、より自分好みの1杯に出会いやすくなります。

インド産は「当たり外れがある」と言われることもありますが、それも含めて楽しめるのがコーヒー豆選びの醍醐味だと思っています。新鮮なロットに出会えたときの感動はひとしおです。
ロブスタ種コーヒー豆のおすすめ銘柄3選【産地別に紹介】
ここからは、実際に購入できるロブスタ種のコーヒー豆をご紹介します。
産地別に1つずつ厳選したので、自分の好みに合いそうなものを選んでみてください。どれもAmazonで注文できるので、気軽にチェックしてみてくださいね。
①ベトナム産ロブスタ種【ハニー製法で香り豊かな1杯】
ベトナム珈琲豆屋 ロブスタ ハニー 200g
ベトナム産ロブスタ種を初めて試すなら、このコーヒー豆がおすすめです。
ハニー製法(パルプドナチュラル)で加工された豆で、通常のロブスタ種よりも甘みと香りが豊かに仕上がっています。ベトナム産特有のカカオ感はしっかりと感じられつつ、クリーンで飲みやすいのが特徴です。
こんな人におすすめ
- ロブスタ種を初めて試したい人
- カカオや麦チョコのような風味が好きな人
- アイスコーヒーやベトナムコーヒーを自宅で楽しみたい人
商品スペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 内容量 | 200g |
| 産地 | ベトナム |
| 品種 | ロブスタ種100% |
| 加工方法 | ハニー製法 |
| 形状 | 豆のまま |

ハニー製法のロブスタ種は、通常のロブスタ種とはひと味違う甘みが楽しめます。ロブスタ種入門として、まずこの1袋から試してみることをおすすめします。
②インドネシア産ロブスタ種WIB【深煎りでパンチのあるコク】
コーヒー豆 インドネシア産 ロブスタ種 WIB 深煎 500g
「ロブスタらしさ」をとことん楽しみたい人向けの1品です。
深煎りの焙煎によって、インドネシア産WIB特有の穀物茶感とチョコレートのような風味が凝縮されています。パンチのある苦味とコクが特徴で、ミルクや砂糖を加えてもしっかりと風味が残ります。
500gの大容量で約50杯分を楽しめるため、コストパフォーマンスも抜群です。毎日コーヒーを飲む人や、エスプレッソブレンドのベースを探している人にぴったりの選択です。
こんな人におすすめ
- 苦味とコクの強いコーヒーが好きな人
- エスプレッソやカフェラテをよく飲む人
- コスパ重視でコーヒー豆を選びたい人
商品スペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 内容量 | 500g(約50杯分) |
| 産地 | インドネシア |
| 品種 | ロブスタ種WIB |
| 焙煎度合い | 深煎り |
| 形状 | 豆のまま |

インドネシア産WIBの深煎りは、ロブスタ種の中でも最もパンチがある1杯が楽しめます。アラビカ種とブレンドすることで、コクと深みが増した本格的なコーヒーに仕上がります。
③ウガンダ産ロブスタ種【飲みやすくクリーンな仕上がり】
自家焙煎カカシコーヒー ウガンダ産 ロブスタ コーヒー豆 中深煎り 100g
ロブスタ種のイメージを覆したい人に、ぜひ試してほしい1品です。
注文後に焙煎する自家焙煎スタイルのブランドで、新鮮な状態で届くのが魅力です。ウガンダ産特有のクリーンで飲みやすい味わいに加え、中深煎りの焙煎によって香ばしさと程よいコクが引き出されています。
100gのお試しサイズなので、初めてウガンダ産ロブスタ種を試す際にも手を出しやすい点も嬉しいポイントです。
こんな人におすすめ
- ロブスタ種が苦手だと思っていた人
- クリーンで飲みやすいコーヒーが好きな人
- 新鮮な焙煎豆を楽しみたい人
商品スペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 内容量 | 100g |
| 産地 | ウガンダ(アフリカ) |
| 品種 | ロブスタ種100% |
| 焙煎度合い | 中深煎り |
| 形状 | 豆のまま(注文後焙煎) |

注文後に焙煎してくれるのは、コーヒー好きにとって嬉しい配送スタイルです。届いたときから香りが立っていて、フレッシュな状態で楽しめます。ロブスタ種に対してネガティブなイメージがある人こそ、このウガンダ産を試してほしいです。
関連記事: コーヒーの種類を苦い順にランキング!苦味が強いコーヒー豆15選【初心者向け】
ロブスタ種コーヒーの楽しみ方【淹れ方とブレンドのコツ】
ロブスタ種のコーヒー豆を手に入れたら、次は楽しみ方を知っておきましょう。
淹れ方やブレンドの仕方を工夫するだけで、ロブスタ種の個性をより引き出した1杯が楽しめます。
ベトナムコーヒーやアイスコーヒーでロブスタ種の個性を活かす
ロブスタ種の個性を最大限に楽しみたいなら、ベトナムコーヒーがおすすめです。
ベトナムコーヒーの作り方
ベトナムコーヒーは「カフェスア・ダー」とも呼ばれ、練乳とアイスを組み合わせた甘くてコクのある飲み方です。
- ベトナム式のフィルター(カフェフィン)に深煎りのロブスタ種をセットする
- お湯を注いでゆっくりと抽出する
- グラスに練乳を入れ、抽出したコーヒーを注ぐ
- 氷を加えてよく混ぜたら完成
ロブスタ種特有のカカオ感と穀物香が練乳の甘みと絶妙にマッチして、クセになる1杯に仕上がります。
アイスコーヒーとしての楽しみ方
ロブスタ種は苦味とコクが強いため、氷で薄まっても風味が損なわれにくいのが特徴です。濃いめに抽出してアイスコーヒーにすると、ロブスタ種の個性がしっかりと感じられます。

個人的にはベトナムコーヒーが、ロブスタ種の魅力を一番感じられる飲み方だと思っています。初めてロブスタ種を試す人には、まずこの飲み方をおすすめしたいです。
アラビカ種とブレンドしてコクと深みをプラスする
ロブスタ種はアラビカ種とブレンドすることで、それぞれの良さを引き出した1杯が楽しめます。
ブレンドのメリット
- アラビカ種の華やかな香りとフルーティな風味を保ちつつ、ロブスタ種のコクと苦味が加わる
- エスプレッソにロブスタ種をブレンドすると、クレマ(泡)が豊かになる
- カフェイン量が増えるため、しっかりと目が覚める1杯になる
おすすめのブレンド比率
初めてブレンドに挑戦する場合は、アラビカ種7:ロブスタ種3の比率から試してみるのがおすすめです。ロブスタ種の割合を増やすほど、苦味とコクが強くなります。
自分好みの比率を見つける過程も、コーヒーを楽しむ醍醐味のひとつです。
関連記事: コーヒーのボディとは?フルボディ・ライトボディの違いと豆の選び方
スペシャルティコーヒーとしてのロブスタ種【ファインロブスタとは】
近年、ロブスタ種の世界でも「ファインロブスタ」と呼ばれる高品質な豆が注目されています。
ファインロブスタとは?
ファインロブスタとは、スペシャルティコーヒーの評価基準に近い厳しい品質管理のもとで生産された、高品質なロブスタ種のことです。
従来のロブスタ種とは異なり、以下の点で差別化されています。
- 標高の高い環境での栽培
- 丁寧な収穫と加工
- 欠点豆の徹底した除去
- トレーサビリティ(生産履歴)の明確化
ファインロブスタの味わい
ファインロブスタは、従来のロブスタ種のイメージを覆すほどクリーンで複雑な風味を持っています。ウガンダ産などアフリカ系のロブスタ種に多く、単品で飲んでも十分に楽しめるレベルの品質です。
スペシャルティコーヒーの世界でもロブスタ種の再評価が進んでおり、今後さらに注目度が高まることが予想されます。

ファインロブスタの登場によって、ロブスタ種に対する固定観念は大きく変わりつつあります。「ロブスタ=低品質」という時代は終わりを迎えつつあると感じています。コーヒー好きなら一度は試してみる価値がある選択肢です。
よくある質問
ロブスタ種についてよく寄せられる質問をまとめました。気になる疑問をチェックしてみてください。
Q1: ロブスタ種のコーヒーはまずいの?
A: まずいわけではありません。ただし、アラビカ種とは味わいの方向性が違います。
ロブスタ種本来のフレーバーは、麦茶や玄米茶のような穀物茶に近い香りです。フルーティで華やかなアラビカ種とは異なる個性を持っています。
「まずい」と感じられてきた背景には、過去に低品質なロブスタ種が大量に流通していたことがあります。現在は品質管理が向上しており、産地や加工方法にこだわったロブスタ種のコーヒー豆も増えています。
特にウガンダ産のロブスタ種は、クリーンで飲みやすい味わいが特徴で、ロブスタ種が苦手な人にもおすすめです。固定観念を捨てて、ぜひ一度試してみてください。
Q2: 缶コーヒーにロブスタ種が多く使われる理由は?
A: コストと風味の強さという2つの理由があります。
ひとつめの理由はコストです。ロブスタ種はかつてアラビカ種より安価に調達できたため、大量生産が必要な缶コーヒーやインスタントコーヒーに広く使われてきました。
ふたつめの理由は風味の強さです。ロブスタ種はカフェイン含有量が多く、苦味やコクが強いため、ミルクや砂糖を加えても風味が負けません。加工食品との相性が良く、缶コーヒー特有のしっかりとした味わいを生み出すのに適しています。
ただし現在はロブスタ種の価格も高騰しており、以前ほどコスト面での優位性はなくなってきています。アラビカ種100%を使用した缶コーヒーやコンビニコーヒーも増えてきているので、購入前にパッケージをチェックしてみると面白いですよ。
Q3: カルディやスーパーでロブスタ種のコーヒー豆は買える?
A: カルディでは取り扱いが限られますが、Amazonなどの通販での購入がおすすめです。
カルディやスーパーでは、アラビカ種のコーヒー豆が中心に販売されています。ロブスタ種単体のコーヒー豆は取り扱いが少なく、店頭で見つけるのは難しい場合があります。
一方でAmazonなどの通販ストアでは、産地別のロブスタ種コーヒー豆を豊富に選べます。ベトナム産・インドネシア産・ウガンダ産など、さまざまな産地の豆を比較しながら注文できるのが通販の魅力です。
登録不要で購入できるストアも多く、初めての人でも気軽に試せます。まずは少量から注文して、自分好みの産地を見つけてみてください。
まとめ【ロブスタ種はアラビカ種と違う個性で楽しめるコーヒー豆】
この記事では、ロブスタ種の特徴から産地別の味わい、おすすめの楽しみ方まで解説しました。
最後にポイントをまとめておきます。
- ロブスタ種の本来のフレーバーは穀物茶に近い香りで、「まずい」というイメージは過去の低品質品が原因
- カフェイン含有量はアラビカ種の約2倍で、しっかり目が覚める1杯が楽しめる
- 産地によって味わいは全然違う。ベトナム産はカカオ感、インドネシア産はパンチのある穀物感、ウガンダ産はクリーンで飲みやすい
- 缶コーヒーやインスタントコーヒーには広くロブスタ種が使われており、実は身近な存在
- ファインロブスタの登場により、スペシャルティコーヒーとしての評価も高まっている
- 価格はかつての安価なイメージとは異なり、現在はアラビカ種と変わらない水準まで高騰している
ロブスタ種は「安くてまずい豆」ではなく、アラビカ種とは異なる個性を持った魅力的なコーヒー豆です。
まずは飲みやすいベトナム産やウガンダ産から試してみて、自分好みのロブスタ種を見つけてみてください。新しいコーヒーの世界が広がるはずです。
関連記事: ペルーコーヒーの特徴完全ガイド|味わい・産地・おすすめの飲み方を徹底解説
- 「It was not recognized as a species of Coffea until 1897, over a hundred years after Coffea arabica.」 Wikipedia: Coffea canephora
- 「The first documented cultivation of robusta began around 1870 in Congo」 World Coffee Research
- 「discovery (late 19th century) and introduction (early 20th century) of Coffea robusta was a game changer」 CIRAD: Coffee plant science
- 「This resilience or robustness is one reason why Coffea canephora is often colloquially referred to as robusta (nomenclature that was first used by Linden in 1900)」 World Coffee Research
- 「Coffea canephora (especially C. canephora subvar. robusta, syn. Coffea robusta, or commonly robusta coffee) is a species of coffee plant」 Wikipedia: Coffea canephora
- 「The roots of Coffea canephora, commonly called robusta」 World Coffee Research
- 「The robusta plant…contains more caffeine (2.7% compared to arabica’s 1.5%)」 Wikipedia: Coffea canephora
- 「Caffeine per 100 grams — Arabica: 1.2-1.5g / Robusta: 2.2-2.7g」 Haymaker Coffee
- 「Arabica green beans contain, on average, 0.9 to 1.5% dry weight of caffeine. In contrast, Robusta green beans have between 1.2 and 2.4% of the alkaloid」 PMC: Caffeine Content in Coffee Brews
- 「Robusta beans have a chlorogenic acid content between 7-10%. Arabica beans contain chlorogenic acids at a slightly lower range, from 5.5-8%」 The Roasters Pack
- 「Coffea arabica produces between 45 and 50 different CGA derivatives, whereas its close relative Coffea canephora (Robusta coffee) produces 80–90」 ScienceDirect
- 「Robusta coffee, in general, contains higher levels of CGA than arabica」 Purity Coffee
- 「Robusta coffee can be grown between sea-level and about 800 metres」 Facebook coffee group
- 「some varieties possess an exceptionally high natural resistance to major pests and diseases…including rust」 World Coffee Research
- 「Vietnam…coffee is grown primarily between 300 and 600 meters above sea level」 Vinhood Magazine
- 「mainly in the humid understory of low-elevation evergreen forests (50–1500 m)」 World Coffee Research(野生種の自生範囲)
- 「Rust resistance in HDT populations is conferred by Robusta-derived genes, such as SH6, SH7, SH8, SH9」 PMC: Coffee leaf rust pathogen






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